老猫の大多数がかかる腎臓病を予防できる食事をプロが伝授
大切な家族の一員であるペット。なかでも猫は犬をしのぐ勢いで年々人気が急上昇しています。生活環境や食事の変化で、愛猫たちは長生きするようになりました。
その中で、かかりやすい病気を防ぐのは毎日の食事です。どのような食事が病気を防ぐのでしょうか。
猫も長寿の時代
さまざまな時代の変化により、ペットも長寿の時代が訪れました。中でもここ数年大人気の猫の寿命はかなり延びたようです。
一般社団法人ペットフード協会の「全国犬猫飼育実態調査」によると、猫の平均寿命は2010年から2017年の間に14.36歳から15.33歳へと変化したそうです。
年齢を重ねる愛猫には、毎日の食事や医療など、大切なことがたくさんあると猫のプロが語っています。
「老猫の介護 9割がかかる腎臓病から守る食事をプロが指南」(@niftyニュースより)
『猫の學校2 老猫専科』(ポプラ社)の著者で、5万匹以上の猫をお世話してきたキャットシッター歴25年の「猫のプロ」南里秀子氏によると、通常7歳でシニア猫とされますが、室内飼育の場合は12歳からがシニア猫と考えているそうです。
猫の長寿化によって、20歳を超える猫も少なくはなく、最長24歳の猫にも会ったことがあるとのことです。
- 家人との関係が穏やかで良好
- 食事の栄養が充分
- 過ごす環境が安全で清潔
猫も十人十色で、猫によって違いがあるそうですが、愛猫との関係性において通じ合ってくることがあるそうです。
シニア猫の90%以上がかかる腎臓病を防ぐ食事
シニア猫の食事で注意することはこのようなことが挙げられます。
- 肥満に注意すること
- 脱水症状にならないように飲水量が減らないよう工夫する
- 少量・多種類を用意しておく
- 食の好みを若いうちから探っておく
シニアになると多くの猫が腎臓病にかかりりやすくなるので、塩分の多い煮干しや鰹節を与えるのをほどほどにし、高品質フードを用意することも大切です。
便秘になったら?
猫も高齢になると、便秘になりやすくなります。もともとあまり水分を摂らない猫は、ドライフードばかりを与えていると、どうしても便が硬くなってしまいます。
そのため、ウェットフードの割合を少し増やしてあげるといいそうです。
医療との距離感
高齢になると、さまざまな体調の変化が訪れます。そのため、どのような医療を受けるのかが重要となります。ポイントとなるのはこのようなことです。
病院では熟練したプロの適切な診断を受けられるが、家での看護は通院のストレスがなくテリトリー内にいる安心感がある
「通院にストレスを感じない猫はごくわずか」だということです。検査をして問題を見つけることに力を注ぐより、日々の暮らしをご機嫌にしてあげるほうが健康的なのではないか、と南里さんは言います。
そのためには日頃から、愛猫とのコミュニケーションをしっかりとっておくことが大切です。
まとめ
ペットも高齢化の時代、さまざまな健康問題が持ち上がります。そのためには、病気になりにくい毎日の食事と、愛猫の微妙な体調と気持ちの変化に気付くことが大切です。
愛猫がどのようなことを望んでいるのか、敏感に感じ取ってあげましょう。